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食の安全と安心032 中国で深刻な土壌汚染
世界銀行は、環境汚染による、中国の
経済損失が非常に大きいと報告しています。
損失額は、毎年1000億ドル相当額にも
達していて、中国の国内生産(GDP)の
5.8%にもなるとしています。
環境汚染のうち大気汚染や水源・水質の
汚染が非常に深刻な状況にありますが、
いま一つ、これらの陰に隠れて深刻な
状況にあるのが土壌の汚染です。
土壌汚染は長期間にわたって蓄積、
持続し、また、単に撤去するだけでは、
汚染場所を移動させただけのことになります。
国家環境保険総局は、完全な調査結果では
ないとして耕地の土壌汚染面積は、
1000万ヘクタールに達し、更に、汚染した
水の灌漑で216万7000ヘクタールが
土壌汚染され、固形廃棄物の放置場所などで、
13万3000ヘクタールが、土壌汚染されて
いると報告しています。
完全な調査ではないと言うことは、実際の
数字は、これを大きく上回っているのでしょう。
この面積は、耕作地面積の10%を占めていて、
沿岸部などの経済発展地域に集中しています。
耕作地の土壌汚染は、食の安全と安心を
直撃しています。
発展の初期段階でもてはやされた地方の
郷鎮企業が安全と安心を犠牲にした拡大で
成長し、経済発展の波に乗って更に、拡大、
成長する過程で省みられなかった、公害の
垂れ流しが生み出しだ負の代償です。
安全性を無視した危険な汚染水の垂れ
流しや廃棄物の放置、或いは野焼きで、
郷鎮企業の周辺農地は汚染地として
広がり、今では、大工場の周辺地域へと
拡大しているのです。
安全と安心を無視した拡大政策が土壌
汚染を深刻化させています。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。