備えよ常に! 備えあれば憂いなし。 防災対策の決め手・非常持出袋と防犯を考える > 食の安全と安心 > 049 渤海が死の海に?
食の安全と安心049 渤海が死の海に?
渤海の汚染が,非常な勢いで進んでいます。
渤海は朝鮮半島の西の海で、東は山東省
の山東半島との間にあり、北側には天津や
大連のある遼寧半島があります。
豊かな自然に恵まれた魚介類の宝庫と
して日本人にも知られる海でした。
渤海の海域面積が7万8千平方キロあり、
この内の26%を占める約2万平方キロが
汚染されていてこのままでは、10年後に
渤海全体が死の海になってしまうと
警鐘を乱打しています。
渤海に注ぐ河川の水の90%が環境基準
を超えていて、年間の汚染量は40億トン、
天津沖では赤潮の発生の度合いが年々
拡大の一途です。
特に山東省の、黄河の河口のの奥にあり、
河北省との境界を流れる漳衛新河では、
CODが159ppmであったと、中国国家
海洋局が2006年度の海洋環境品質
報告書の中で報告しています。
一般的に、10ppmを超えると飲料水
としては不適当で、安全では在りません。
13ppmを超えると水泳にも適さない
汚染水になります。
泳ぐのも気味が悪いと思える汚染度の
10倍以上の汚れとなると想像がつきません。
北にある天津沖一帯にかけて周辺の
海域では、産卵場所が汚染されている
ために、30種以上の生物が死滅
または絶滅の危機にあるそうです。
環境保全の備えのない工場や市域から
の汚染水が垂れ流しの状態で、今現在
も渤海に流れこんでいるのです。
汚染された魚介類は、食の安全と安心
を損なっているだけでなく沿岸住民の
生活基盤を著しく破壊しています。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。