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食の安全と安心050 死の海 渤海の現状
渤海湾は、死の海になろうとしています。
天津のある河北省と山東省の境界に
ある漳衛新河河口付近は、完全に
死の海と化していて、海は汚染された
ヘドロや廃棄物で埋め尽くされている
想像のつかない状態のようです。
この河は両省のほか河南省も流域に
あるために協調体制がとれず、改善の
目途が無いばかりか今後、渤海の
汚染が一層深刻化すると予測されて
いる開発計画が存在しています。
中国政府は、遼寧、吉林、黒竜江の
東北地区の振興政策としてこの地域の
重点開発に力を入れていますが、その
目玉政策の一つが、天津を中心とした
環渤海湾経済圏と呼ばれている、
渤海湾沿いの2270平方キロに及ぶ
天津濱海新区の開発が進行中です。
この面積は、あの上海の浦東開発区
の4.3倍の広さを持ち、既に2000社
以上の外資系の企業が進出しています。
今後、更に企業やそれに伴う人口が
増えてくると、その行く先は、企業活動、
経済優先であり、環境は後回しにされて、
憂慮されている10年後の渤海の
死の海化は現実の事態となりそうです。
この開発区だけが問題なのではなく、
渤海に注いでいる53本の河川の内、
既に現在、43本の河川の汚染が
非常に深刻であると事実です。
汚染水の灌漑で、土壌汚染も進み、
農作物が非常に危険な状況です。
沿岸のワカメや貝類も汚染されて
いて危険です。
食と健康の安全と安心が著しく
損なわれているのです。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。