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災害の知識集

541  「ひずみ集中帯」で地震は多発していません

日本列島の南西部には、地殻の大きな

「ひずみ集中帯」があります。

日本列島を群馬県から西南へ、諏訪湖の南から

渥美半島に沿って伊勢湾の南を通り、紀伊半島の

紀ノ川から、四国の吉野川に沿って西に進み、

大分から熊本に抜ける大断層帯の中央構造線は、

地図上でも判別が出来る大きさです。

フィリッピン海、太平洋と大陸のプレートがぶッつかる

場所に当り、ひずみが集中している地域です。

このほど、東京大学地震研究所による過去100

年間の地震発生のデーターの分析から、この「ひずみ

集中帯」で必ずしも地震が集中して発生しているわけ

ではないことが判ってきました。

調査では、最近の400年間に発生した52回の大きな

内陸型地震の発生場所を、年代ごとに分析しました。

その結果、1896年〜2007年の約100年間では

能登半島沖地震のように、ひずみの少ない地域で

発生した地震が、半数以上あることがわかりました。

一方、1729年〜1914年の地震の20件は、ほぼ、

「ひずみ集中帯」で発生していました。

このことから、この時期の地震で、地下の深部が

動いた結果が、現在の地殻変動の結果に現れて

いると判断されました。

現在、内陸部で、大きな地震を起こしている、ひずみ

が溜まっている地域は、この時期とは違う分布に

なったいると考えられとの結論になりました。

中央構造線に沿った「ひずみ集中帯」が常に地震の

震源地となることはなく、数百年の単位で、ひずみの

変化が起こっていて、その周辺部で発生する時期に

なっているということになるようです。

とはいっても、地震が発生しないということでは

ありませんから、怠り無く備えはしておくことが

大切なのは言うまでもありません。

「備えよ常に! 備えあれば憂いなし!」です。

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